国際研究集会2012.9
年少者への言語教育の可能性と展望:バイリンガリズムか, 複言語主義か
日程:2012 年9 月9 日(日)午前10:00
場所:京都大学人間・環境学研究科地下講義室
会費:500 円(資料,フランス語同時通訳イヤホン代)
研究集会と懇親会の参加申し込みは下記のサイトからお申し込み下さい。
http://www.education-langue.com/
後援:在日フランス大使館,在京都フランス総領事館,関西日仏学館, 日本学術振興会
開催趣旨
日本では2011 年より小学校外国語活動が正式に導入された。これを小学校における英語教育の実質的な開始と受け止めるにせよ,あるいは『指導要領解説』が示唆するように,多言語教育の開始と理解するにせよ,初等教育に新たな言語教育が導入されたという事実に変わりはない。初等教育段階からの母語以外の言語教育は世界各地での異なる文脈のもと,異なる目標を掲げて実施されているが,それらはすべて早期英語教育に集約されるものでもない。今回の国際研究集会では,その中でも年少者へのバイリンガル教育と複言語教育に焦点を当て,海外の事例と日本の現状を対比し,今後の展望を探りたい。
この国際研究集会は,日本学術振興会科学研究費補助金(課題番号:23242039)「新しい言語教育観に基づいた複数の外国語教育で使用できる共通言語教育枠の総合研究」(代表:西山教行)の研究成果報告として実施します。
プログラム
日仏同時通訳付き
9 : 30 受付
10 : 00 -10 : 45
開会挨拶と趣旨説明:西山教行(京都大学)
講演1
マリザ・カヴァリ(ヴァッレ・ダオスタ州立教育研究所,イタリア)
「ヨーロッパ政策と早期言語教育」
司会:ジャン=フランソワ・グラジアニ(京都大学)
11: 00 – 13: 00
シンポジウム1 早期言語教育の多様性
パネリスト
・アルギロ・ムチドウ(テサロニケ・アリストテレス大学,ギリシア)
「ギリシアにおける多元的アプローチー言語への目覚め活動」
・吉村雅仁(奈良教育大学)
「小学校における国際教育の可能性」(仮題)
・塚原信行(京都大学)
「年少者対象の多言語教育成立の条件−アラン谷における5言語教育を例に」
指定討論者:境一三(慶應義塾大学)マリザ・カヴァリ
司会: 姫田麻利子(大東文化大学)
14: 00 – 14: 30
講演2
クロード・ジェルマン(ケベック大学モントリオール校,カナダ)
「カナダのニューブランズウィック州における言語学習・教育政策」
司会:西山教行
14: 30 – 15: 00 休憩
15: 00 – 17: 00
シンポジウム2 早期言語教育は有効か
パネリスト
・クロード・ジェルマン
「カナダのイマージョン教育,その効用と限界」
・柳美佐(京都大学大学院)
「朝鮮学校における朝鮮語イマージョンの課題と展望」
・マリザ・カヴァリ
「ヴァルダオスタの小学校における複言語・バイリンガル教育」
・湯川笑子(立命館大学)
「日本における小学校英語活動(教育)の成果」
指定討論者:アルギロ・ムチドウ 酒井志延 (千葉商科大学)
司会:大木充(京都大学)
17: 00 閉会挨拶
懇親会
リンク
研究集会の行われる場所:
http://www.kyoto-u.ac.jp/en/access/campus/yoshida_all.htm
http://www.kyoto-u.ac.jp/en/access/campus/y_south.htm
この研究集会は、人環棟
Graduate school of Human and Environmental Studies Bldg で行われます。
アトリエ
通訳付き
日程:2012 年9 月8 日(土)午後14:00
場所:京都大学吉田南構内総合館東南棟101 演習室
・アルギロ・ムチドウ(テサロニケ・アリストテレス大学):
「言語学習・教育における教員研修のストラテジーについてー多元性を促進するモデルとしての言語への目覚め活動を例にとって」
・マリザ・カヴァリ(ヴァッレ・ダオスタ州立教育研究所)
「言語のための欧州評議会の新しいツール:『複言語・異文化間教育のカリキュラム開発と実施』」