2015年度日本言語政策学会(JALP)「春の特別研究会」
JALPでは,アジアと欧米における,言語教育政策の状況の一端をうかがい知る例として,以下のようなパネルセッションを企画しました。日本の移民政策や高等教育機関のグローバル化政策、言語政策を考える話題提供となる企画ですので,ぜひお集まりください。
日時:3月21日(月)14:15-17:30
場所:早稲田大学早稲田キャンパス22号館715教室(アクセスは、キャンパスマップ(22号館)をご覧ください。)
※事前予約不要、参加費無料
【特別研究会 内容】
パネルセッション1:14:15-15:15
「サスティナビリティと外国語教育政策:日越大学(ハノイ)の試みから考える」
パネルセッション2 : 15:30-17:30
「成人移民への言語教育の課題:スイスとケベックからの考察」
パネルセッション1
パネリスト:宮崎里司(早稲田大学日本語教育研究科・日越大学日本語教育プログラム総括),岩月純一(東京大学大学院総合文化研究科・日越大学地域研究領域総括),金村久美(名古屋経済大学留学生支援室・日越大学日本語教育プログラムアカデミックアドバイザー)
主旨:2000年代に入ってから,日本の大学において,教育言語(academic language)を,英語,ないし日英両言語を併用と規定する学部あるいは,大学院教育が行われるようになってきた。教育言語に対する,学生の理解度や教員の資質が伴わないという課題も露呈している。本パネルでは,その一例として,日本政府が国際協力事業の一環として,ベトナムハノイに,2016年9月に開設する,日越大学(Vietnam Japan University)の言語教育政策について,プログラム担当者が抱える課題も含めた発信を行うとともに,これからの大学の持続可能なグローバル化政策についても考えたい。
パネルセッション2
パネリスト:ジョルジュ・リュディ(バーゼル大学,日本学術振興会招へい研究者(短期),クロード・フラデット(ケベック移民・多様性・社会包摂省)
共催:日本言語政策学会・移住者と受入れ住民のコミュニティ形成に資する複言語コミュニケーションと人材育成研究チーム(フランス語通訳つき)
主旨:スイスとケベックは成人移民の受け入れにおいて数多くの経験を持つ国々であ
るが,それぞれの国において,移民政策,言語教育政策の専門的知見を有する研究者
をパネラーとしてお迎えし,両国の成人移民に関する言語問題を討議するとともに,外
国人労働者,研修生・実習生として事実上の移民を迎えている日本社会への展望を開く。