言語管理研究会第32回定例研究会のご案内

言語管理研究会第32回定例研究会のご案内

本年度の全体テーマ:評価の多様性と言語管理

第32回研究会では村上律子氏 (千葉商科大学) 、今千春氏(神田外語大学)を講師にむかえお話しいただきます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

日時:11月16日(土)14:00〜16:00
場所:神田外語大学6号館1階プレゼンテーション・ルーム

アクセスマップ:http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/access/
キャンパスマップ:http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/facilities/

題目:学部留学生の社会参画の過程における言語管理−アルバイト場面でのインターアクションを中心に−
話題提供者:村上 律子氏(千葉商科大学)
要旨:大学の学部で学ぶ私費留学生は予備教育機関在学中から大学卒業までおよそ5〜6年の間、週25時間程度のアルバイトに従事しており(日本学生支援機構2012)、学業と同様に留学生活の中で大きな比重を占めていると言える。このようなアルバイト場面において、留学生は他者とインターアクションを行い、言語を習得すると同時に日本人とのつきあい方などを学び、ソーシャルネットワークを形成しているものと思われる。来日直後は日本語や日本文化スキルの乏しい「外国人」だった彼らが、アルバイト経験を通して、徐々に社会に参画し始め、どのように「生活者」となっていくのか。その過程においてどのような言語行動を取り、どのような意識で言語を使用したのか。その習慣化した言語行動や言語意識、すなわち「接触場面に向かう言語管理(村岡2010)」を内省インタビューのデータから読み取り、通時的な観点から社会参画への過程を分析する。

題目:外来性に対する評価の多様性: 長期滞在の韓国人居住者の場合
話題提供者:今 千春氏(神田外語大学)
要旨:日本に居住する韓国人は日本滞在外国人の約3割を占め、多様な背景を持つ人びとが日本社会で生活を営んでいる。近年ではオールド・カマーに加え、長期滞在者や生活者として滞在するニュー・カマーも増加している。このような日本の韓国人居住者に対する研究アプローチとしては、かれらの言語生活の実態や言語意識をさぐろうとするバイリンガリズムの観点からの研究が主であった。最近では、韓国人居住者が参加する接触場面を対象に、かれらの言語使用や言語管理を明らかにしようとする研究も増えている。
本発表では、接触場面における韓国人居住者の外来性に注目し、評価の観点から考察する。場面の当事者である韓国人居住者、第三者である日本語母語話者、そして当事者と同じく長期間日本に滞在している韓国人という三つの主体による評価を分析し、それぞれの評価者がどのような外来性を、どのように評価しているのか、それらが何に基づいた評価であるのかをさぐる。そして、外来性に対する評価の多様性を提示し、外来性が個人の問題として捉えられていることを述べる。

配布資料準備の都合上、参加希望の方は研究会事務局:muraoka@shd.chiba-u.ac.jp までご連絡ください。

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