日本言語政策学会(Jalp)秋季特別研究集会
多言語・多文化社会におけるマルチリテラシーズ教育の重要性
日時: 2014年11月3日(月・祝日)
14:00~17:00(13:30開場)
場所: 京都大学人間・環境研究棟 地下講義室 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
参加費無料・通訳有
*問い合わせ:岡本能里子(東京国際大学 onoriko@tiu.ac.jp )
*当日参加も歓迎致しますが、準備の都合上、事前にご連絡いただけましたら幸いです。
基調講演:Len Unsworth教授(オーストラリア カトリック大学)
Introducing multiliteracies pedagogy in multicultural elementary school classrooms in Australia: Teaching multimodal literacy to students of English as an additional language or dialect (EALD).
講演内容・講師紹介:
現代のメディア社会においては、学校現場でも、インターネットやデジタル教材による授業がさかんになりつつあり、文字だけでなく、動画や写真、音声など、多相的な(マルチモダル)意味表現媒体を通して伝えられるメッセージを理解する力が求められます。しかし、日本の学校教育現場では、このようなマルチモダルな表現体を読み解き、発信するマルチリテラシーズの必要性への認識がまだ弱いと言えます。
そこで、秋の特別研究集会では、オーストラリアからマルチリテラシーズ教育研究の第一人者であるレン・アンズワース先生をお招きし、移民先進国オーストラリアの学校現場における英語教育実践をご紹介いただきながら、多様なメディアを読み解き、発信できるマルチリテラシーズ教育を言語教育に導入することの重要性についてお話をうかがいます。皆様のご参加をお待ちしております。
報告者:
濱嶋聡(名古屋外国語大学・アボリジニー教育研究):マイノリティー教育の観点から
門倉正美(元横浜国立大学・日本語教育):メディアリテラシー、ビューイング教育の観点から
*アンズワース教授の基調講演を受け、それぞれの立場からの報告を行い、その後の議論に繋げます*
主催:日本言語政策学会科研グループ(24320097):岡本能里子代表:奥泉香、門倉正美、服部久美子、熊谷由理 「言語教育へのビューイング教育の導入−日本語教育、国語教育、英語教育の連携—」
共催:日本言語政策学会科研グループ(23242030):西山教行代表:「新しい言語教育観に基づいた複数の外国語教育で使用できる共通言語教育枠の総合研究」
協力:東京国際大学
Len Unsworth教授の主な著書紹介:
- Teaching Multiliteracies Across the Curriculum, 2001, Open University Press.
(マルチリテラシーズ教育を言語教育だけでなく、すべての教科に導入することを理論的・実践的に提起している。)
- E-literature for Children, 2006, Routledge.
(ICTの浸透の中での、子どもたちへの文学教育・言語教育の新しい可能性を探る。)
- Reading Visual Narratives: Image Analysis of Children’s Picture Books, 2013, Equinox
(絵本研究がビジュアル・リテラシーの挑戦的課題となる。 共著)
- New Literacies and the English Curriculum, 2008, Continuum
(新しいリテラシー教育として、マルチモダルな観点を強調する論集の編著)