日本言語政策学会第2回関西研究会の案内


11月17日(土)午後2時より
京都大学吉田南キャンパス吉田南1号館共205

http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_ys.htm#map

1.「ヨーロッパ言語教育政策ガイド」について,西山教行(京都大学)

欧州評議会は,『ヨーロッパ共通参照枠』ならびに『ヨーロッパ言語ポートフォリオ』を作成したが,ここに紹介する「ヨーロッパ言語教育政策ガイド」はこの二つと補完性をなし,複言語主義を導入・実現するための分析ツールであり,複言語主義の理念を明確に伝える資料となっている。今回はこの資料を紹介し,複言語主義の理解を深めたいと考える。

2.欧州評議会の言語政策と自律学習の形成について,アンリ・オレック(ナンシー第2大学)

現在,情報通信技術の発展により,外国語学習において自律性は再び脚光を浴びているが,これは1970年代にフランスのナンシー大学の研究者アンリ・オレックが中心となり開発された概念で,その後欧州評議会の言語政策に統合され,研究が深められた。今回は,自律性の概念が欧州評議会のすすめる言語政策とどのように関連し,発展したのか,外国語教育における新しい「自律性概念」の創始者からお話をうかがう。(通訳付き)